子どもたちがしっかり話を聴くには

1 子どもたちがしっかり話を聴くためには…

 学級経営の肝とも言える「話を聴く」こと。先生が抱える課題の中で、かなり大きなウェイトを占めています。話がしっかり聴ける学級、学習集団ができあがれば、建設的で、感動的な活動が繰り返されることでしょう!

1.1 4月の授業開きが大事!

 「黄金の3日間」と言われるように、集団を決定づける大事な時期が4月の出会いの時期です。
集団のベクトルをどこに向けるのか、真っ白な状態、フラットな状態から、どう集団が動いていくのか大事な時期です。
もちろん、4月にすべてが決まってしまうわけではありません。
いつでも、気づいたときには新しい出会いのような気持ちで接することが大事だと思います。

 具体的には、次のことを意識するとよいでしょう。

・話し手の方をしっかり見ることは、人を大切にすることだと伝えましょう。
・表情やジェスチャーからどんなことがわかるか感じ取るようにしましょう。
・うなづきやあいづちなど、積極的な聴き方が、話し手を勇気づけることを体感させましょう。
 まずは、先生がモデルになることです。自分が意識できることしか子どもたちには伝わりません。先生が本当に大事だと感じることが重要です。
 ※NLPで五感を目覚めさせよう!

1.2 目指す学級像、授業像を作る

 集団には、目標が必要です。エネルギーをどのように集めていくのか、一人ひとりの力が集まれば、予想以上のパワーを感じることができます。
一人ひとりの力は小さいと思っている人が多いかもしれませんが、一人ひとりが集団に貢献することによって、大きなパワーを生み出し、一人の人間のパワーはすごいということを認識することができるでしょう。
スタートは、一人ひとりバラバラな状態から始まるものです。
1+1=2は自明の理ですが、時には、1+1=∞になることだってあるのです。
始まりは、1ですが、その1は、∞の可能性があることを体験してほしいですね。

・集団の目標を立てることと同時に個人の目標も立てるようにしましょう。
・集団が大きい場合は、小集団ごとの目標もたてましょう。
・長期、中期、短期の目標を立てて、進捗状況が目に見える形になっているとよいでしょう。
 
 ※目標の立て方、達成するためのコツとは…
  スモールステップ、アファーメーションの活用

1.3 「聞く」と「聴く」の違いを明確にする

 英語でいうと、「hear」と「listen」の違いです。
「hear」は「意識しなくても何かが聞こえてくる」、「listen」は、「意識して何かを聴こうと集中する」という意味です。
「hear」は他動詞、「listen」は自動詞ですね。
 消極的、受動的に「聞く」のではなく、積極的、能動的に「聴く」ということです。
「聴く」というこことは、五感を使って聴くということです。
特に、視覚から得られる情報は、80%以上だと言われています。
目で聴く大切さを伝えたいですね。五感以外の「第六感」も大事ですよね。
「~な気がする」お思いやりの気持ちにつながる聴き方になるのではないでしょうか。
 ※1.5 目で聴く

1.4 具体的な姿で話す

 子どもたちの行動のどこが素晴らしいのか、具体的な姿で語ることが大事です。
子どもたち自身の価値観、判断基準にもなりますし、集団内での共通理解を図ることもできます。

・○○さん(聴き手)は、○○さん(話し手)の目を見て話を聴いていますね。
・○○さんは、○○さんが言い間違えたところを教えてくれたね。よく気がついて教えてくれたね。

1.5 「目で聴く」ことを教える

 先ほども書いたように、目からの情報は80%以上。

①話し手の表情をよく見る。
②話し手の身振り、手振りから感じ取る。
③①②以外から伝わってくることはないか、
・一生懸命伝えようとしている
・僕たちにわかるように工夫してくれているなど。

1.6 「聴くこと」は人を大切にすること

 耳や目だけでなく、五感を使って、体全体で聴くことで、うなずきや相槌、質問、言い間違いを正す、確認する、感想を言うなど、何らかのリアクションが生まれ、コミュニケーション力が磨かれる。
 「聴き手を大切にする話し手」「話し手を大切にする聴き手」他者を大切に考える思いやりのある集団(社会)へ。

1.7 話し手を育てることも必要

 聴き手を育てると、とても話しやすい雰囲気が生まれます。話し手は、それに甘えることなく、聴き手がわかりやすい話し方を目指さなくてはいけません。
一文が長ければ、途中でとめて、反応を確かめたり、話してばかりいないで、表情やジェスチャーで伝えたり、絵をかきながら説明したりして、自分なりに工夫することが大切です。
そのためにも、聴き手は、臆することなく「わからない」「もう一回言って。」など、言いにくい反応もしなければなりません。
そういった厳しい聴き方も温かさの一つだと考えましょう。

1.8 先生が聴き手のモデルになる

 適切な聴き手になるためには、目指すモデルが必要になるでしょう。
そのモデルは、まず、先生です。子供たちの話をどのように聴けばいいのか、時には、子供役になって、モデルを示すのもよいでしょう。
そうすると、いずれ、子ども達の中からモデルになるよい聴き手が表れることでしょう。

1.9 時には、意図的に悪い聴き方をやってみる

 ロールプレイの一つとして、「悪役」をやってみることも有効です。
合法的に悪いことができたり、体験できたりします。
擬似体験することで、話を聴いてくれないことが、いかに、心地悪いか体感することができます。
「悪役」を演じている方にも聴かなくて申し訳ない気持ちが湧き上がってきます。

1.10 自分たちの姿を自分たちで見る

・動画で撮影して、話し方、聴き方を振り返ることも有効の手段の一つです。

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