話が長い子にどのような指導をするか【1】

子どもが主体になる授業を行おうとすると、子どもに任せる時間が多くなります。
そうなると、ときに、子どもの話し方が長く、どのように始動すればよいか迷ってしまうことがあります。
今日は、子どもの話し方について考えてみましょう。

3-1 一人が長く話すとどうなるか

意見がある子が出てきて、長く話してしまうと、授業はどうなってしまうでしょうか?
いろんなパターンがあると思いますが、主に、次の2パターンじゃないですか?

①意味不明な話が続き、言いたいことが伝わらない。
②理路整然とした説明を聞き、ありがたく受け取ってしまう。

まず、①について、考えてみましょう。

①の場合、何を言おうとしているのか、聴き手が受け取ろうとして聴きますが、非論理的だったり、支離滅裂だったりして、教科の本質からずれたやりとりが一定の時間続いてしまいます。
②の場合はどうでしょうか。一見、いいような気がしますね。知識の伝達がされていて。

学級の「エリート」だと思われている子どもが発言すると、他の子どもたちは、「〇〇さんが言うんだから、合ってるに違いない!」と、うなずいて反応してしまいます。
よくわかっていなくてもね。。。
どちらにしても、大部分の子どもたちの脳は、あまり動いていない状態になってしまいます。
では、どうしたらいいでしょうか。

3-2 子どもたちが考える時間を保証する

一部の子どもだけが考えている状態から、すべての子どもが考える状態に、場をかえてあげることです。
そうすれば、受け身的な状態から能動的な学習へ移行していきます。

3-3 一文を短くする

一番、大事なことは、話し手の一文を短くすることです。
先生は、子どもの話をだれよりもしっかり聴きましょう。
そして、一文のまま、次の話へ進もうとしたら、「ちょっと待って」と言って、ここまでがしっかり伝わったかどうか、その子供に確認をとるように指導するのです。

3-4 「ここまでいい?」と聴き手に確認する

そこで、話し手自身が自分で話を切る意識を持たせるようにします。
自分で自分の話を聴くことができると、話のまとまりがつかめます。
つかめない子もいますので、その時が教師の出番になります。
すかさず「ここまでいい?」と言いましょう。
そうすれば、話し手だけでなく聴き手も「あ~このタイミングで、みんなに確かめればいいんだ」とわかります。
これが、話し手を育てる第一歩です。

⇒話が長い子にどのような指導をするか【2】に続きます

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