子どもの身体が前のめりになる算数授業~なりきり先生~【3】

1-6 一瞬だけ見せる

小学校2年生、かけ算の導入で、絵を見せることがあると思います。
「〇〇ずつ」になっている場面では、かけ算が使えますよね。
「ずつ」って言葉を使うには、そうでない場面を想定しながら、場面を見れるかどうかです。
算数的な目で見れるかどうか。
だから、私の場合、あえて、付箋で隠したり、一瞬だけ見せたりします。
ワイドショーで使うクリップがめくれるようになっていますよね。
あんなイメージです。隠したところを見たくなりませんか?(笑)
「どうしても見たい!」って子どもがいいです出すんでよ。
身体が前のめりになります。
「じゃあ、ちょっとだけだよ」(一瞬だけ見せる)
「えー、もっと見せてよ!」
子どもは集中して、目を凝らします。
ほら、楽しくなってきたでしょ?
次は、数えられるか、数えられないくらいの長さ、見せます。
そうすると、意見がわれて、「かけ算だよ」「かけざんじゃないよ」って言って、議論を始めますよ。
火がついたら、先生は、わきで見ていることになります。

1-7 部分的に見せる

小学校4年生の少人数授業。
管理主事訪問の日で、研修主任が授業を見てまわるということで、私が飛び込みで授業を行いました。
学年を5つに分けた一つを受け持ちました。
ちなみに、学年4クラスで、基本重視の「じっくりコース」でした。
ふつうにやっていては、興味をもって取り組めないなと思い、次のようなことを考えてみました。
わり算の学習をしているので、何も考えずにわり算をすると考え、問題の文字を紙テープではり、読みにくくしました。
読みにくくしたことで、一字一字、丁寧に読み進めていき、問題を読むことができました。
「ずつ」という言葉にひっかかって、わり算の式を全員(10人くらい)導き出しました。
でも、でもです。
答えがどう考えてもおかしい。
割り切れないし、でもなあ、「ずつ」って書いてあるから、わり算じゃないの?って、みんなで悩んでる。
言葉を一字一字追ったことで生まれた子供たちの問題になりました。
最終的には、絵を描いたり、既習学習を思い出して、かけ算に落ち着いたのですが、何とか子どもたちで解決できました。

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